2009年02月06日

たんけんぼくのほん 「あの人と和解する」

 管理人です。

 今回の、たんけんぼくのほんで取り扱う本は……

 『あの人と和解する』!

 090206_121756.jpg

 ブラインドを背景に、写真撮ってみました。
 ちょっと「太陽にほえろ」みたいなノリです。

 ま、そんなことはどうでもいいとして。

 「和解」といっても、ピンとこない人も、
 けっこう多いかもしれませんね。

 でも、和解が必要になる場面って、
 けっこうあります。

 たとえば、ケンカしたとき。
 ま、恋人同士とかのケンカは、
 バレンタインを前後して、結構ありそうですよね。

 個人的には、今年ありそうなケンカのパターンとしては、
 バレンタイン前の2月13日に、恋人と2人で、
 山中湖にでも旅行に行こうということになるとします。

 ホラー好きの彼氏の側としては、

「今、富士山中湖は期間限定でクリスタルレイクになってるから、
 彼女と一緒に『13日の金曜日』気分にひたれるに違いない。
 そうすれば、彼女も喜んでくれるだろう」

 と考えているとします。
 キャンペーンの詳細は、こちらから。


 でも、そんなことを知らない彼女側にとってみれば、
 せっかくの彼氏とのデートで行ったお店のオーナーが、
 ジェイソンマスクをかぶってたら、思わず引いてしまう可能性大。

 そんな「相互のすれ違い」で、案外ケンカは起こったりします。
 これは、友人同士でのケンカでも同様です。


 あとは、組織内での意見の食い違い。
 会議中とかに、起こりうるものです。

 会議中に発生する意見の相違に、
 ファシリテーターがどう取り組むべきかは、
 前回紹介した、こちらの本を参照に。






○和解は必要なのか?


 意見の対立とか、相互の葛藤とかを、
 この本では「コンフリクト」と呼んでます。


 もっとも、いろんな本でコンフリクトは登場するので、
 覚えていて損はありません。

 日本人にとって、コンフリクトってのは、
 できれば避けたいもの、というイメージがあります。
 ま、正直言って、管理人もそうです。

 よくあるのは、コンフリクトと向き合わないこと。
 たとえば、友人、恋人であれば、別れる。
 別れるとまではいかなくても、距離をおく。

 会議での意見の対立の場合は、
 もうリーダーに丸投げしてしまって、考えるのを放棄する。
 こういったところでしょうか。

 では、こうしたコンフリクトを解決する手順とは?


○和解の5つのパターン


 たとえば、恋人の彼氏Aさんと彼女Bさんがいて、

 Aさんは、旅行に山中湖、もといクリスタルレイクに行きたい
 Bさんは、旅行にさっぽろ雪祭りにいきたい。

 でも、双方休みは1日しか取れないので、
 両方はムリ。

 この場合の、和解のパターンは、
 次の5通りになります。

1.双方が身を引く、あきらめる

 双方が意見をひっこめる、痛みわけです。
 この場合だと、もう旅行に行かないで、
 休みは、本通りでお好み焼き。

 そんなパターンです。


2.Aさんの希望をとる(クリスタルレイクに行く)

 Aさんの願いに押し切られた形で、
 結局は2人で山中湖に。

 でも、Bさんは、こう思うでしょう。

「なんで、せっかくの2人きりの時間に、
 ジェイソン気分にひたらないといけないのかしら…

 ていうか、ジェイソンゆっくり歩いているくせに、
 いつの間にか追いついてくるし。
 私、走るのは嫌なのよねぇ。あぁやだやだ」

 ……Bさんの葛藤は、膨らむばかりです。


2.Bさんの希望をとる(さっぽろ雪まつりに行く)

 Bさんの願いに押し切られた形で、
 結局は2人でさっぽろ雪まつりに。

 でも、Aさんは…

「山中湖がクリスタルレイクになるなんで、もう
 後にも先にもないじゃないか!
 さっぽろ雪まつりは、毎年あるけどさぁ!

 ていうか、ジェイソンマスクの店主の店で、
 ステーキが食べたいんだぁ!」

 Aさんの不満は、高まるばかりです。


 で、現実的にありがちなのが……


4.双方が妥協する、ないし折衷案を出す

 ま、さっぽろ雪まつりの後で、
 映画館で13日の金曜日を見るとか、

 山中湖で、彼氏Aさんが、北島選手の雪像をつくるとか……

 一見すると、この案4がもっともよさそうに見えますよね。
 でも「本当にそうですか?」というのが、
 この本の主張です。


 そこで出される、最後の第5案とは…


5.トランセンド法

 トランセンドとは「超越」という意味。
 このトランセンド法は、平和学の分野では有名な
 ヨハン・ガルトゥングさんの提唱した案。


 で「超越」というと、なんか、
 先ほどの例で言えば

 「山中湖か雪まつりじゃなくて、宮島に行こう!」

 とか、今までの対立点とは、
 まったく違う概念を持ち出しそうに聞こえるのですが、
 実はそうではない。

 ポイントは、「共感」です。

 さっきの例で言えば、
 要は、なんでAさんはクリスタルレイクに行きたくて、
 Bさんはさっぽろ雪まつりに行きたいのかを、
 双方が、時間をかけて話し合う、ってことです。

 時間をかけて話し合うと、実は
 Aさんのお母さんが、大のジェイソンファンで、
 13日の金曜日を通して、家族の安らぎを確認してたから
 かもしれない。
 (ま、たとえですからね…)

 Bさんはも、雪まつりに特別な思い入れがあるのかもしれない。

 そういった双方の、意識化されていない思いを、
 いかに双方が共有するか。


 「なぜ、この人はこのような発言をするのか?」
 「なぜ、この人はこのような行動をするのか?」

 そういったものを、双方で共有するわけです。
 ファシリテーションの分野では
 「コンテクスト(文脈)の共有」と呼びます。



○じゃ、どうやって共感するの?


 実は、この本では、そんなにその辺は、
 詳しく語られてません。

 ま、相手に何か指摘するとき

 「あなたは、いつも〜ですよね」

 とか「あなた」を主語にして語るんじゃなくて、
 
 「わたしは、〜と思うのよ」

 みたいな「わたしメッセージ」のほうがいい、
 というのは、結構実践しやすいですけどね。

 
 要は、この本は

 「ガルトゥングの平和学の内容を、
  個人の人間関係の和解に応用してみよう!」


 といった本なんですが、

 そもそも、ガルトゥングの平和学の内容が、
 かなり抽象的であるため、
 この本も抽象的にならざるの得ないのかな、と思います。


 それでも「相手への共感」というテーマは、
 人間関係のコンフリクトの解決を考える上で、
 避けては通れないテーマですので、
 
 この本に一度は目を通しておくことをお勧めします。




○最後に


 この本でも言ってますが、基本的に
 人と向き合うこと、自分の思いと向き合うことは、
 はっきりいって、辛いです。


 個人的には、正直言って、
 かなり人間嫌いな部類に入ると思っています。
 しかも、自分自身もあまり好きではありません。

 そんな私が心がけているのが「赦す」こと。
 自分を赦し、人を赦す。
 
 な〜んていうと、かなりかっこいいんですが、
 どこかでその辺は折り合いをつけないと、
 生き辛いなぁ、と個人的には思います。

 
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