2009年01月30日

たんけんぼくのほん『ファシリテーション入門』

 管理人です。
 今回の「たんけんぼくのほん」では……

 『ファシリテーション入門』
 という本を紹介します。

 53211026.jpg

 こんな本です。
今回は、写真撮るの忘れてました……


○この本は、どんな本ですか?


 ファシリテーション「入門」となっていますが、
 別に「内容が易しい」という意味での
 入門書ではありません。

 第1章では「脚光を浴びるファシリテーション技術」ということで
 いま、なぜファシリテーションが必要とされているかが、
 紹介されています。

 まぁ、新しいものを紹介するときには、
 まずその背景と必要性を紹介するのは、
 いわば定石ですので、
 その点では、いわゆる入門書です。

 P16には、いわゆる「市民協働のまちづくり」が
 いかに大変かが紹介されてますが、
 これを解決しうるのが、ファシリテーションということに
 なるわけですね。


 で、興味深いのが、第2章の
 「応用が広がるファシリテーションの世界」

 ここでは、ファシリテーションのタイプや使用用途について
 細かく分類されています。
 そうした意味では、

 「ファシリテーションを総括的に把握する」ための
 入門書だということができます。



 ですので、たとえば

 「会議でのファシリテーションをどうしたらいいだろうか」

 という、会議などに特化したファシリテーションの解説には、
 ちょっと物足りないかもしれません


 ちなみに、P-SONICでこれまでやってきたファシリテーションは、
 会議、ミーティングを円滑にするためのものに、
 基本的に特化してます。

 Webの「博士と助手」、ミーティング編をご参照に。

 ですが、その分、ファシリテーションの
 原理原則については、やっぱり忠実に記載されています。

 私たちがファシリテーションというと、よく連想しがちな、
 会議とかの、いわゆる「問題解決のファシリテーション」。

 この基本的なプロセスは、次の4つです。

@場のデザインのスキル
A対人関係のスキル
B構造化のスキル
C合意形成のスキル


 本の中では、P51〜P54で紹介されてます。

 長く時間をとって行うタイプの
 ファシリテーター養成講座でも、
 この4つのスキルについて
 時間をかけて取り扱うことが多いようです。

 あとは、それぞれのスキルについて
 ある程度細かく紹介されています。

 このうち「場のデザインのスキル」で、
 ここで紹介するポイントは

・「何のため私たちは集まっているか?」を明確にする
・「何をどこまで決めるのか」を明確に
・話し合いを円滑にする「グラウンドルール」を明確に
・チームのタイプを明確に(チームビルディング)
・話し合いの流れ(プロセス)を明確に


 あとは、一番シビアなのが

 「誰が、ファシリテーターをするのか」

 これですね。


 で、「対人関係のスキル」は、
 はっきりいって、コーチングスキルです。

 「聴く」「質問する」「観察する」
 この3つがキーワードです。
 

 この本でも、結構ポイントを押さえて紹介されてますが、
 詳しく知りたい方は、コーチングの本を読んでみることを
 おススメします。


 「構造化のスキル」は、
 コンサルタントにとっては必須のスキルです。

 ファシリテーション・グラフィックと呼ばれているものは、
 ほとんど全て、コンサルタントがこれまで主に
 使ってきたものだといってよいのかと思います。

 この本でも、ポイントを押さえてますので、
 そのあたりの入門としても、役立ちます。


 「合意形成のスキル」では、
 意思決定のスキルについて、分かりやすく紹介されています。
 あと「協調的にコンフリクトを解消する」
(本書P169〜175)については、
 平和学の知識を学んでおくと、より理解が深まります。


 最後のほうでは、事例紹介(P184〜)も掲載されています。
 やっぱり、会議の事例紹介です。
 結構分かりやすい事例じゃないかなと思います。

 本を購入したい方は、こちらから。





○最後に


 本の最後で(P193、194)、
 ファシリテーションについて

 「最後には『人間力』というものしかないものの
  存在が大きいことに気がつきます」


 とあります。
 
 ここで書いてるのは、結局

 「この人に、ファシリテーターをやってほしい!」

 と感じさせられるかどうかなのかな、と
 個人的には思います。

 その辺は、内面がどうにじみ出ているかの
 問題だと思うんです。

 私個人の、ファシリテーターというものの対する信念として、

「ファシリテーターは、パシリテーターである」

 というものがあります。
 要は、いかに場の全体を円滑に進めるために、
 自分自身が黒子としての立場をまっとうするか。


 そんな「ファシリテーターマインド」とでも呼ぶべきものが、
 いかに私の信念になっているか。
 最後に問われるのは、そこかなと思います。

 端的にそのマインドを紹介したものとして有名なのは
 中野民夫さんの「ファシリテーター8か条」ですが、

 個人的には、そのマインドを補強しうるものとして
 「サーバントリーダーシップ」があるのかな、
 などと考えています。

 中野さんのファシリテーターの本は、
 本格的には読んでないので、

 機会があったら、読んでまだこの
 「たんけんぼくのほん」にアップしようかな、
 なんて思ってます。

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