2008年12月22日

「あなたも世界を変えることができる」講座の報告!

 お久しぶりです。管理人です。
 1週間あまり、更新が滞ってましたね。

 実は、先週は、突然母方の祖父が亡くなって、
 急きょ、実家のある長崎まで帰省しておりました。
 他にもいろいろとバタバタしてました。

 ですが、今週からは、気持ちを切り替えて、
 またブログを更新していこうかと思います。


 今回は、以前紹介した、

 「あなたも世界を変えることができる」講座の報告を
 簡単にしようかと思います。



○社会起業ってなぁに?


 最初に、社会起業(Social Enterprise)とはなにか?
 という問いがありました。

 これは、通り一遍の定義では、

「社会的な問題を、
 ビジネスの手法を用いて、
 解決すること」


 となります。

 ま、社会的な問題というのは、
 貧困、環境、最近では雇用等、
 たくさんあるわけですが、

 「ビジネスの手法を用いて」というのがクセモノ。

 ビジネスの手法といえば、
 マネジメント手法などの、ビジネスマンが用いる各種ツールを
 連想しそうになりますが、
 (それも正解なんですが)

 究極的に言えば、ビジネスの手法を用いるのは
 「資金繰り」をうまく回すため。


 「資金繰り」ってのは、要は入ってくるお金(収入)と、
 出て行くお金(支出)のバランスのことで、
 このバランスが崩れたとたん、
 会社はつぶれてしまいます。

 従来、NPOや市民活動では、
 入ってくるお金を、助成金や寄付金で、
 大半をまかなっていましたが、

 昨今のような経済危機の場合、
 助成金や寄付金がストップしてしまう可能性も
 大いにあるわけです。

 でも、社会的な問題が解決されていない以上、
 だからといって活動を中止するわけにはいかない。

 社会起業家っってのは、
 そうした現状の中で登場したものだと、
 考えることもできます。

 ちなみに、講師の所属する「かものはしプロジェクト」では、
 IT事業を手がけることで、そこで全体の資金を回そうとしています。
 IT事業で、約年7000万円の収益があって、
 それをスタッフの給与にあてているわけです。


○カンボジアってどんな国?


 一言で言えば、貧しい国です。
 中等教育を受けている国民は、全体の30%ですが、
 カンボジアの人からすれば「30%も受けている」
という感覚だそうです。

 カンボジアは、周りの先進国から
ODA(政府開発援助)を受けていますが、
 2008年-09年で、約1000億円。
 昨年よりも悪化しているとの事です。

「カンボジアの人々にとっては、
援助してもらうことは当然だという常識がある」


 なんて話を、聞いたことがありますが、
 データをみると、うなづける結果です。
 
 つまり、国が自分自身では、
 自分の国民を食べさせてあげることができてないことが、
 最大の問題なわけです。

 こうした貧困が、かものはしが取り組んでいる、
 児童買春問題につながっているわけです。


○かものはしがやっているのは?


 つまり、人身売買、児童買春の背景には、
 村単位での貧困があるわけで、
 その貧困を解消すれば、
 児童買春を防ぐことができるというわけです。


 かものはしでは、収入を生み出すプロジェクトとして、
 「イグサの加工製品の製造・販売」という
 ビジネスモデルを作り出しました。

 なんでイグサなのか? という点に関しては、
 なかなかどうして、意思決定ツールを活用して決定されています。


○何事も、必ず予期せぬ壁にぶつかる


 現状分析、仮説検証、意思決定……
 問題解決におけるセオリーをきちんと踏み、
 あとは、カンボジアでビジネスプランを立ち上げるのみ。

 ですが、ここで、予想もしない文化の壁が立ちはだかります。

 まずは、カンボジア人にとって、
 「ビジネス=搾取」という考え方があるという点。


 つなり、カンボジア人からしてみれば、
 自分たちをダシに使って、
 日本人がカネを儲けようとしている。
 (で、おカネは不当に巻き上げられる)

 とみえたわけです。

 そういう考え方だと、そりゃ誰もビジネスしないよね、
 と思ってしまいますが、
 実際に多くの人が搾取された長い歴史があるから、
 仕方ないといえば、仕方ないわけです。

 で、政府側も、ビジネス=搾取と思っているから、
 巻き上げたカネの一部は、
自分たちによこすのが筋だという論理になる。
 つまり、ビジネスをはじめるために、
賄賂を払うのが当たり前という、
 論理になるわけです。


 日本でも、政治家の汚職が話題になりますが、
 カンボジアの現状から考えれば、
 まだまだきれいなもんです。
 
 さらに、

 「なんでイグサでないといけないのか?
  作りたいものを作ってはいけないのか?」


 という反発が出てくるわけです。
 これは、なかなか奥の深い質問ですね。 

 私たちからすれば、答えは

 「売れなきゃしょうがないじゃん」

 ということになるわけですが、
 その辺のことがピンと来るには、
 経済についてのセンスが必要なわけです。


 あと、カンボジア人は、
 楽しいとき以外に、納得していないときも、
 やっぱり笑顔になるとの事
で、

 それを見分けるのは「空気を読む」ということに
 なるのだそうです。

 これは、案外日本人にも多いですよね。
 でも、講師の方は長年アメリカで生活していたので、
 その辺の感覚がアメリカナイズされていたので、
 それを悟るのが大変だったそうです。


○最後に


 講演の最後には、活発な質疑応答があって、
 いろいろな意見が飛び交いましたが、

 管理人はその中で、改めて
 社会起業家の気質について、色々と感じてました。

 社会起業家ってのは、

 一方で、社会の問題をほっとけない! という
 熱いハートがある人なんですが、

 もう一方では、すごく現実主義的というか、
 クールな一面を感じます。


 典型的なところで言えば
 「ある意味で、善意を信用していない」
 というところでしょうか。

 でも、世の中を動かしていった人たちは、
 多くがこんなタイプだったと思うんです。
 個人的には、坂本竜馬もこんなタイプだったと思います。

 ボランティアとかをやっている人の中には、
 おカネの話を嫌う人が結構います。
 そう考えると、熱いハートと、クールなマインドは、
 やっぱり矛盾した側面もあります。

 では、それを統合させる核(コア)は何か?
 個人的には、それは問題に対する切実さなのかな、
 などと感じています。


 社会の問題が、自分の問題として切実に感じているからこそ、
 最短で問題解決できる道を考えようとするのかな、
 なんて思っています。
 
posted by ダイリーエンジョイ at 21:50| 広島 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 他団体イベントの報告♪ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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